高2英数科 夏の特別講座
7月31日の終日と8月1日・2日の午前中を使い、英数科2年夏の特別講座を開講しました。
高校2年生は、高校卒業後の進路や今後の人生の方向を見つけていく時期となりました。生徒たちに、日ごろの学校生活とは違う体験と学びをし、今後のキャリアについて考える機会を持ってもらいたいと、複数の企業・団体や英数科の卒業生たちからのご協力を得て今回の特別講座が実現しました。
1日目は本校英数科卒業生2名が立ち上げ、キャリア教育活動を展開するKnot(ノット)の講座でした。午前中は来年18歳となり選挙権を得る生徒たちに「選挙」について考えさせる授業。先の東京都知事選を題材として、候補者の公約の読み方や選挙運動の展開についてグループでの話し合いもしながら考えを深めました。
ディベート体験では、生徒たちは12グループに分かれ、それぞれテーマを与えられました。また、それに加え、「賛成」「反対」のどちらの立場でディベートをするのかを割り振られました。情報収集と戦略建てをしたのち、ディベート対戦。論理の展開の仕方、表現の仕方などの観点で、「説得力のあるグループ」が観戦生徒の投票で勝ちとなりました。初ディベートの生徒たちも多かったものの、各対戦が非常に盛り上がり、生徒たちはすっかりディベート好きになったようです。午後はKnotの2名から高校時代~大学~就職までの話に加え、英数科卒業生たちからのビデオレターによる、現生徒たちへのアドバイスと激励がありました。英数科の先輩たちからの話に、生徒たちは大いに刺激を受けたようです。
2日目は第一生命保険株式会社様より、「お金の授業」をしていただきました。講義に加え、ボードゲームをプレイしながら、人生におけるさまざまな困難や選択について学びました。1億円以上を貯金した生徒もいれば、6000万円という大借金をしてゲームを終える生徒もおり、それぞれ何が原因だったのかについても楽しみながら学ぶことができました。後半は、JICAの協力隊員としてブータンの学校で活動しておられる方より、オンラインで授業をしていただきました。生徒たちは、「ブータンとつながっている」ということ自体にもすごく喜んでいました。現地の生徒さんたちと言葉を交わしたり、講師の方のこれまでのキャリアと今後のキャリアプランを伺うこともできました。
3日目は、株式会社SunReality 様より授業をしていただきました。今後実用化される新技術について思いをはせるとともに、オンラインで職場体験できるソフトを試用させていただいたり、自己理解を深めるワークに取り組みました。講師の方が、月給や仕事時間、ご自身の価値観や経験もたくさんお話くださいました。
3日間、講師の皆様のおかげで、大変充実した特別講座となりました。「自己理解」の大切さを各講師の皆様、それぞれの言葉で生徒たちに伝えてくださいました。夏休みの間、今回の学びを生かして生徒各自が行動し、成長した姿を夏休み明けに見せてくれたら、と楽しみにしています。