聖隷クリストファー中・高等学校
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第1回 特別礼拝

5 月 31 日(金)、今年度の第一回特別礼拝の講師として藤井航さんに本校に来ていただきました。

藤井さんは関西学院大学神学部を卒業され、現在はキリスト教福祉施設で子どもたちの心理支援に携わりつつ、セクシュアリティについての講演活動を関西の教育機関を中心に行なわれている方です。「自分の性を生きる 〜『人との繋がり』の中で〜」という題で、ご自身の経験を通して語ってくださいました。生徒のみならず、教員にとっても新たな視野が与えられ、貴重な機会となりました。

以下は生徒たちの感想です。

◆自分の性についてあまり深くは考えた事がなかったけれど、藤井さんの話を聞いて自分の個性やらしさを大切にして、自分にしか生きれない性を大切にしていきたいと思いました。また、自分を生きることには色々な事があり、時には誰かと比べたり自分を信じれない時もあるけれど、そんな時こそ「人との繋がり」を思いだして、自分を大切にしたり、誰かを想うことで支え合って生きていくということを学べました。現代社会においてLGBTQ が少しずつ広まってきているが、まだ自分の性について悩み苦しんでいるひとがいると思います。全ての人が生きやすい社会になるために一人一人がそれぞれの違いを認めて、多様性を広げていきたいと思いました。

◆今回の特別礼拝で LGBTQ のことについて改めて考えることができました。今までに何度か話を聞いたことはありましたが、どういう感じなのかなど実感はありませんでした。しかし今回のお話を聞いて考え方や感じ方が変わりました。今までは LGBTQ として生きている人が世の中にいるんだ、大変そうだなと軽く考えていました。でも今回のことを通して昔は考え方がまったく違ったし、生きることがとても大変なことなんだ、個性的って大切なんだと考えることができました。また、自分を生きることも改めて考えることができました。私は自分のことがあまり好きではなくて悩んだことがあります。周りに合わせようと自分を変えようとしたこともありました。でもわたる先生のお話を聞いて考え方が変わりました。「自分らしく生きる」という先生の言葉を大切にして、自分の個性を認めて自分らしくいれるようにしたいです。さらに周りの人の個性も大切にしていきたいです。

◆最近の世の中にはジェンダーレスを受け入れる姿勢がみられるようになってきたが、実際には、LGBTQ を詳しく理解できている人は少ないだろうと思う。今回の藤井先生のお話を聞いている中で、性別について学校で差別を受けたという内容が本当に衝撃的で心が痛んだ。心の性と体の性が一致しない状態の違和感や不自由さ、苦しさというのは本人にしか分からないものである。でも、だからと言って「理解できない」「変だ」と異常者扱いをして人間社会の輪から排除することは決してあってはならない。同じ人間で、心をもっている同士なのだから、歩み寄る努力をすべきだと考えた。その際、相手の全てを理解できないとしても、違いを受け入れ互いを尊重することはできる。そうすることによって、日々あらゆる悩みを抱えている人々は自分の居場所を見つけることができ、それは安心して生きていくことに繋がる。藤井先生がおっしゃっていた、「自分を想う」「相手を想う」ことがいかに大切であるかということに気付かされた。私もこの精神を大切にしていこうと思う。

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